ぽらん医療Q&A (2017年11月)

保湿が大切な季節になりました。

寒くなって来て子どもの皮膚がかさかさしております。また、冬になると手が荒れてきます。保湿が必要と思われますが、どのようなもの選んだらよいでしょうか?

保湿は、皮膚のバリア機能を維持するのに大切なことです。皮膚の角層の水分保持力が失われると、外から刺激物が皮膚に簡単に侵入し、炎症を起こします。角質に保水力を持たせるヘパリン類似物質やセラミドは、角層自体の保水力が低下しているアトピー性皮膚炎患者さんに適しているといえます。水をはじき、かつ水分の蒸散を防ぐワセリンは、口の回りがただれる赤ちゃんのほっぺや水に頻繁に触れる美容師さん、介護士さんの手に使うとよいでしょう。手や足がひび割れて痛いときは、角層を滑らかにする尿素やサリチル酸ワセリンが有効です。軟膏、クリーム、ローション、広範囲に塗りやすい泡状スプレーなどの剤形があり、症状や部位によって使い分けていきます。

 

保湿薬があればかゆみや湿疹はなおりますか?

保湿薬自体には抗炎症作用がありませんので、炎症を抑える薬と一緒に使うことが必要です。症状にあった薬剤を塗り方のコツの指導を受けて処方してもらってください。

 

もし、知りたい情報があったら?

当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。

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