ぽらん医療Q&A (2015年11月)

男性型脱毛症の治療の選択が広がりました。

まだ20代なのに生え際が後退してきて気になっております。どういう治療がよいのでしょうか?

壮年期になって額の両側が後退したり、頭のてっぺんがうすくなったりする、男性型脱毛症でお悩みの方は多いと思われます。毛が抜けるというより、毛が十分成長しないうちに寿命が終わってしまう結果、細く小さい毛だけになってしまう、『毛のミニチュア化』が本態です。毛根の部分で男性ホルモンの5−HTの濃度が高くなることが、毛の成長期が短くなる原因といわれています。
現在治療で最も有効なのは、フィナステリドという内服薬です。5−HTを作る酵素の一つを阻害することにより、5−HTの濃度を低下させ、毛の成長期を延ばします。次に有効なのが、ミノキシジルという、血管を拡張して局所の循環を改善して毛の伸長を助けるぬり薬です。これらの治療薬は健康保険の対象外ですが、4月からはフェナステリドのジェネリック薬が登場し、治療が継続しやすくなりました。また、デュタステリドという、5−HTを作る酵素を二つ阻害してさらなる効果が期待できる内服薬の発売が予定されています。内服薬は副作用の報告もありますので、十分医師の説明を受けてから服用して下さい。

 

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当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
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