身近な皮膚病Q&A vol.24(第24号 2015年)

第24回は「グラッシュビスタ外用液剤導入しました」です。

グラッシュビスタ外用液剤とは何ですか?

「睫毛(まつげ)貧毛症=まつ毛が不十分である、または物足りない」という疾患の治療薬です。原因不明な方、がんに対する化学療法が原因の方などがいらっしゃいます。ビマトプロストという有効成分が含まれます。

 

どのようにして使う薬剤ですか?

1日1回、寝る前に1滴をアプリケータという専用のブラシに染み込ませ、上まぶたのまつ毛の根元に片目ずつ塗っていきます。十分な効果を得るには、この塗り方を正しくマスターすることが重要です。

 

どれくらいの効果がありますか?

4か月の使用で、原因不明の睫毛貧毛症の方の半数、がん化学療法による睫毛貧毛症の方の6割以上に満足する結果が得られています。

 

副作用はありますか?

虹彩色素過剰というひとみの色が濃くなる現象、眼瞼溝深化という眼のくぼみが深くなる現象がまれにあります。また、眼瞼色素沈着が1割程度の方にみられ、医師の診療を受けながらの使用が必要です。

 

健康保険はききますか?

健康保険の対象外となり、診察料、薬剤料とも全額自己負担になります。処方には医師の診察が必要になります。詳しくは、窓口にお問い合わせ下さい。

 

もし、知りたい情報があったら?

当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。

Copyright (C) Sato Derma Clonic. All Rights Reserved