身近な皮膚病Q&A vol.19(第19号 2009年)

第19回は「新しいにきびの薬アダパレン(ディフェリン)」です。

アダパレンとはどういう薬ですか?

レチノイド様作用といって、皮膚の細胞の分化を抑えることにより、毛穴のつまり(正しくは毛包の角化)を抑えて、にきびができにくくするぬり薬です。

 

どのような特徴がありますか?

にきびの小さな芽である「面皰」の形成を防ぐ効果があります。つまり、できてしまったにきびを治療するだけでなく、予防効果があります。

 

どのようなぬり方をするのですか?また、どれくらいで効果がでますか?

1日1回、洗顔後に顔全体にうすくぬって下さい。2週間ほどで徐々ににきびの勢いがなくなってくるのがわかります。

 

治療の注意点は?

半数以上の方で、赤み、かさかさの炎症症状がでます。1~2週間がまんしてぬり続けることにより、肌が慣れて炎症が起こらなくなり、効果がみえて来ます。乾燥肌の方、顔以外のにきびには不向きです。また、妊娠中の方には使用が認可されておりません。

 

他の治療との併用は可能ですか?

化膿止めの薬、漢方、PPxなどの併用も効果が上がります。

 

もし、知りたい情報があったら?

当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。

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