身近な皮膚病Q&A vol.6(第6号 2003年)

第6回は「巻き爪」です。

巻き爪とはどういう状態ですか?

手や足、特に足の親指の爪(=爪甲)が、縦方向にまるく巻いたように変形した状態をいいます。爪の両わきの部分の曲がりが強くなることによって、爪の下の皮膚に刺さるように食い込んで、歩く時に痛みがでてきます。

 

原因は何ですか?

つま先の細い靴を長く履き続けることや深爪が原因とされています。多くの爪に現われることがあり、巻き爪になりやすい体質もあるようです。

 

どのように治療するのですか?

いままでは、爪の根元を切ったり、爪の下の骨をけずったりする手術が必要でした。足のドクターとして知られる町田先生が超弾性ワイヤーによる爪矯正法を開発し、手術をしないで治すことができるようになりました。爪の2か所に小さな穴をあけ、ワイヤーを入れて曲がった爪を徐々に平らにしていく方法です。数か月ワイヤーを入れておきますが、入浴やつま先を使わない運動には差し支えありません。ひとつの爪につき10分くらいで治療でき、痛みはほとんどありません。

 

保険はききますか?

保険の適用となっていませんので自費治療となります。超弾性ワイヤー(多摩メディカル社製)は1本4,100円ですが、2~3回使えます。詳しくは、受付または院長におたずね下さい。

 

もし、知りたい情報があったら?

当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。

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