第3回は「こどものやけど(熱傷)」についてです。
こどものやけどの原因で多いのは何ですか?
みそ汁、ポットのお湯、ストープによるやけどが多いです。炊飯器のふた、カップラーメンによるものも結構あります。
やけどの症状と深さはどういう関係にありますか?
一番浅い1度のやけどでは、赤くなってひりひりします。数日の処置であとを残さず治ります。2度になりますと、みずぶくれができ、じんじんと痛みます。2度でも深いものでは、3週間くらいの処置が必要になり、あとが残ることがあります。さらに深い3度になりますと、皮膚のたんぱくが変性して白くなり、痛みも感じなくなります。治療には、皮膚移植などの手術が必要になります。
やけどの応急処置はどうしたらよいですか?
冷やすことによって、やけどが深く及ぶのを防ぎ、また痛みがやわらぎます。流水または氷水を入れたビニール袋がよいでしょう。冷やしながら、遠慮することなく皮膚科を受診して下さい。
入院が必要なのはどんなときですか?
やけどの範囲が広いと、熱傷ショックにより命にかかわりますので入院して集中して体液管理を行います。やけどが深い場合も、手術治療のため入院が必要になります。また、外陰部、眼、のど(火事で煙を吸った場合など)のやけども入院して様子をみることが必要です。
やけどをしないようにするにはどうしたらよいでしょうか?
お子さんの手の届く場所にポット、ストーブ、カップなどを置かないことです。ちょっとしたすきに触れてしまいますので、熱いものは、十分にお子さんから遠ざけて下さい。
もし、知りたい情報があったら?
当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。