身近な皮膚病Q&A vol.1(第1号 2002年)

第1回は「みずいぼ」についてです。

「みずいぼ」の原因は何ですか?

みずいぼウィルスが皮膚の細かい傷から侵入して、白っぽいプツプツをつくります。ひっかくことで、まわりの皮膚にも拡がっていきます。

 

どこから感染するのですか?

プールでうつってくることが多いようです。アトピー性皮膚炎などがあって皮層のバリアが弱いお子さんがかかりやすい傾向にあります。

 

治療は必要ですか?

プツプツの1個1個は、3か月くらいで自然に治るといわれています。しかし、実際はその間に増えてしまうことが多く、またプールなどで他のお子さんたちに感染する可能性があり、治療する方が望ましいと言えます。

 

治療は痛くないのですか?

このウィルスに直接効くくすりはまだないので、みずいぼを直接とってしまう、または硝酸銀液で腐食させる方法をとります。当院では、ペンレステープという痛み止めのテープを貼って、1時間後(効くまでに時間がかかる)にピンセットでとる方法をおすすめしています。この方法では、めったにお子さまに泣かれることはありません。

 

予防法はありますか?

皮膚のバリア機構がこわれている部分からウィルスが入ってきますので、アトピー性皮膚炎などかゆい皮膚病があるお子さんでは、よい状態にコントロールしておくことが予防になるでしょう。

 

もし、知りたい情報があったら?

当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。

Copyright (C) Sato Derma Clonic. All Rights Reserved