ぽらん医療Q&A (2016年05月)

尋常性乾癬の治療の進歩について

10年来、頭や体に赤い発疹を繰り返す「尋常性乾癬」という皮膚病に悩んでおります。治療法は進歩したのでしょうか?

赤くがさがさした発疹が全身に出てくる尋常性乾癬は、頑固で悩める患者さんが多い皮膚病の代表です。ここ数年の治療の進歩をあげてみます。
まず、ぬり薬の進歩です。従来、副腎皮質ホルモン薬と活性型ビタミンDの外用薬が単独または併用されていましたが、これらの配合剤が登場し、早い効果と1日1回の塗布で効果が期待できるようになりました。
紫外線療法では、ナローバンドUVBの全身照射に加え、小範囲を強力に照射するターゲティング療法機種が増え、小型化したため診療所でも治療するところが増えてきました。
進歩が早いのは、定期的に点滴や皮下注射を行う生物学的製剤による治療です。使用できる薬剤が4種類に増え、治療費が高い難点はありますが、治療の幅が広まりました。
患者さん同士で乾癬という病気を学習し、悩みを語り合う患者会は大きな心の支えとなっています。岩手では「イーハトーブの会」という名前で活動しています。一人で悩まず、まずHPにアクセスしてみて下さい。

 

もし、知りたい情報があったら?

当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。

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