ぽらん医療Q&A (2015年05月)

「にきび」に新しい塗り薬が登場しました

中学生の娘が顔のにきびを気にするようになりました。どうして思春期になるとにきびができるのですか?

思春期になると、性ホルモンの影響で、毛穴の出口の角質が厚くなり、コメドというふたが作られます。一方、性ホルモンは毛に付属している皮脂腺の働きを活発にして皮脂の量が増えますが、毛穴がコメドに塞がれているため、毛穴に皮脂が溜まります。すると皮脂を栄養にしているニキビ菌が増えて赤い化膿したニキビができてきます。

 

中学生だとどういう薬で治療したらよいのでしょうか?

思春期の間は性ホルモンの分泌が盛んで次から次へとコメドができますので、コメドに対する外用薬が治療の中心です。アダパレンという外用薬がコメドに対して優れた予防効果を持ち、使用中の方も多いと思います。4月からは欧米で古くから標準薬として使用されていた過酸化ベンゾイルが日本でも認可され処方できるようになりました。コメドの改善作用とニキビ菌に対する抗菌作用を合わせもっており、効果が期待されております。

 

この塗り薬に副作用はありますか?

約2割の方に、塗りはじめの1か月に皮膚の乾燥、ヒリヒリ感、皮膚が赤くなるなどの刺激症状がみられます。塗り方については、医師から十分説明を受けてから御使用下さい。

 

もし、知りたい情報があったら?

当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。

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