身近な皮膚病Q&A vol.18(第18号 2008年)

第18回は「ナローバンドUVB照射治療について」です。

ナローバンドUVBとは何ですか?

太陽から降り注ぐ紫外線の中で、中波長(UVB)領域のさらに幅の狭い領域(311±2nm)の波長の紫外線です。従来からある光線療法のPUVA療法、ブロードバンドUVB療法に加え、尋常性乾癬、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症などの皮膚疾患の治療に保険適応になっています。

 

今までの光線療法より優れた点は?

PUVA療法のように、治療前に、オクソラレンという薬品を内服あるいは外用しなくても同等の効果が得られます。また、有効波長を取り出して照射するため、紫外線発がんのリスクが低いこと、その分効率良く照射でき、効果が高いことが言われております。

 

どんな装置で治療するのですか?

当院では、2008年6月からクリニカルサプライ社のデルマレイ800という、全身型の装置を導入しており、以前採用のデルマレイ200(半身型)の半分の時間で照射することができます。

 

治療回数はどれくらい必要ですか?

乾癬ですと、週1~2回のペースで20回以上が目安です。尋常性白斑では、さらに回数が必要です。アトピー性皮膚炎では、比較的低エネルギーの照射で効果がみられます。

 

もし、知りたい情報があったら?

当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。

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