身近な皮膚病Q&A vol.11(第11号 2004年)

第11回は「爪みずむしに効く2つの飲み薬」です。

飲み薬がどうして爪みずむしに効くのですか?

飲んだ薬は腸血液皮膚爪に到達し、爪の中に潜むみずむし菌「白癬菌」というカビの発育をストップします。発育が止まると、爪の濁った部分が押し出され、徐々にきれいな爪に置きかわっていきます。

 

薬の名前と飲みかたは?

イトリゾール……朝晩4カプセルずつ、1週間服用。その後3週間休薬。 これを月1回、3カ月間行う。
ラミシール……朝1錠、6カ月間連続服用。

 

どちらが早く治るのですか?

くすりの飲む期間は違いますが、どちらの薬も、薬をのみ始めてから完全に治るまで、約8カ月から1年です。

 

飲み方の他に違いは?

イトリゾールは月1回の通院で済み、内服期間は合計3週間だけですので、お忙しい方には朗報です。しかし、月1回の薬局での自己負担額が、3割負担の方で1万円強となり、薬剤費がかかります。
ラミシールは、6カ月間飲み続けなければなりませんが、2週間に1回の薬局での自己負担額が、3割負担の方で2千円強であり、薬剤費はイトリゾールよりかかりません。
いずれの薬も、定期的に採血して副作用をチェックすることが義務付けられています。

 

どちらの薬がおすすめですか?

どちらも優れたくすりですので、通院のご都合や負担を考えて患者さんに選んでいただけます。

 

もし、知りたい情報があったら?

当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。

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