第2回は「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」についてです。
「帯状疱疹」の原因は何ですか?
水痘・帯状疱疹ウィルスが原因です。小さいころ、水痘(みずぼうそう)にかかりますが、そのあともウィルスが神経根という神経の根元にひそんでいます。疲れたときや、からだの抵抗力がよわっている時に、神経の線維を伝わって増殖し、皮膚の表面まで出てきます。
どういう症状がでてきますか?
神経の分布に沿って「帯状に」みずぶくれが出てきます。神経線維を破壊していくので、チクチク、ズキンズキンという神経痛がおこるのが特徴です。
治療は必要ですか?その内容は?
とくにお年を召した方では神経痛が残り、長いことつらい痛みに耐えなければならないことがあります。早期の治療が、神経痛を残さないことにつながります。治療は、アシクロビルまたはバラシクロビルという抗ウィルス剤がもっとも有効です。飲みぐすりと点滴注射の薬があります。また、痛みに対して、鎮痛剤の内服薬や座薬が必要なこともあります。痛みが強いときには、麻酔科の先生にお願いして、神経ブロックという治療をお願いすることもあります。とにかく、早目の治療がポイントです。
ほかの人にうつりますか?
みずぼうそうにまだかかっていない子どもにうつり、その子がみずぼうそうになることがありますが、それほどうつりやすいものではありません。
一度かかったあとにもまたかかることはありますか?
約5パーセントの方が、2回以上かかるというデータがあります。
もし、知りたい情報があったら?
当院では、患者様方に身近な皮膚病の情報をおとどけします。
お知りになりたい皮膚病がありましたら、職員にお声をかけていただければ幸いです。